僕は昨年(2019年)までギャンブルの一つであるパチスロにハマっていました。
もう狂ったようにやってましたね。
どれくらい狂っていたのかというと、昨年一年間の赤字額が100万円を超えていたんですね。それでも、止められない。止まらない。かっぱえびせんかっ!
パチスロの収支を記録して気づいたのが、やっぱりギャンブルは不毛だなと。あくまでもお遊び。副業のような感覚で稼ぐことはできないなって気づきました。
なぜ稼げないのか。
それは、パチスロ雑誌なので言う機械割の考え方を根本的に間違えていたからでした。
いや、冷静に考えれば当たり前の結論なのですが、少なくても僕は「機械割」について誤解していました。
ということで、この記事では「パチスロの機械割の真実」について書いてみたいと思います。
パチスロの機械割の真実
僕が大きく誤解していたのは下の3つの真実です。
- 機械割は投資した現金が返ってくる割合ではない
- 機械割は理想的な打ち方をした場合の理論値である
- 閉店でのロスは全損
これらのマイナス要素って、そんなに大きくないって思っていたんですね。
でも、それは大きな誤解でした。
それぞれご説明しますね。
機械割は投資した現金が返ってくる割合ではない
一番大きな誤解は、この「機械割は投資した現金が返ってくる割合ではない」という真実です。
では、何のパーセンテージを出しているのかってコトなのですが、結論から言うと、「投入したコインの返ってくる割合」です。
実はコレ、全然違うんですよね。
僕はこれまで、機械割99%の台で1万円の現金を使ったのなら、9,900円返ってくる・・・・・・つまり100円負けで済むって思っていました。
大間違いです。
実際は、スロットの1回転あたり、基本は3枚でプレイしますので、機械割99%の台だと2.97枚になって返ってくるということです。
現金で考えると、20スロの場合だとコイン1枚20円ですから、1回転で60円を投入しています。それが1%引かれて59.4円になって戻ってくるという計算になるんです。
もちろん、小役がそろわないと払い出しはゼロですし、大当たりを引けば余分にコインが出てきます。
機械割とは、そのスロット台で起こる全ての確率を計算して、最終的に1回転あたりなんぼ戻ってくる計算になるのかを出しているんですね。
「なんだ、1回転でたったの0.6円か」
って思ったあなた!
チリも積もれば山となるんです。
会社帰りの3時間で大体1,800回転ほどパチスロを楽しんだとしましょう。その場合、1,800回転×0.6円でなんと1,080円も負ける計算になるんです。
最初に提示した1万円投資で100円負けるっていう間違った感覚の10倍も負けてるんですね。
「それでもたかだか1,000円じゃんか!」
って思ったあなた!
さらに恐ろしい計算をしてみましょう。
毎週3回、ストレス発散で会社帰りに3時間パチスロで遊んだとしましょう。良い設定をつかむこともあれば、低設定の時もあるでしょう。全部あわせて計算しやすいように機械割99%だとします。
その場合の1年間の負け額は・・・・・・
1,800回転 × 156日 × 0.6円 = 168,480円
なんと、週3回、たった3時間楽しんだだけでもこれだけの赤字になるんです。
年間の機械割が平均99%というのは、そこそこ設定を読む力のある人の場合です。スロットの台にもよりますが、ずぅ~っと設定2や3くらいを打った場合ですね。設定1をつかむ割合が多ければ、さらに悪くなります。
ちなみに、機械割の平均が98%だと、単純に倍の336,960円の赤字。
97%だと3倍の505,440円の赤字になります。
こわいですね。
機械割は理想的な打ち方をした場合の理論値である
続いて、「機械割は理想的な打ち方をした場合の理論値である」という真実は、よく知られています。
僕も知っていたつもりでした。
でも、この真実の重大さは計算して初めて気づくのです。
理想的な打ち方というのは、
- 小役を取りこぼさない
- 大当たりを当てたゲームでそろえる
- ビタ押しが必要な場合は全て成功する
以上、大きく3つがあります。
ART機だと計算が面倒なので、大当たり中のビタ押しが必要な確率1/200のBIGのみのAタイプで例えましょう。あ、3枚がけ専用機です。
実践は3時間1,800回転だとします。BIGは9回ですね。
- 小役は、目押しが必要な15枚役を1回取りこぼす。
- 大当たりは、フラグが立って平均2ゲーム後にそろえる。
- ビタ押しの失敗で、平均してBIG1回あたり3枚損する。
この場合だと・・・・・・
- 取りこぼしで15枚×20円で300円の損。
- 大当たりをそろえるまでで、3枚×20円×2G×9回で1,080円の損。
- ビタ押しの失敗で、3枚×20円×9回で540円の損。
理想的な打ち方と比べて、合計1,920円の損なわけです。
これはでかい!
理想的な打ち方をしても機械割99%の台を打てば、1,080円の損でしたが、それ以上の1,920円の損です。
週3回3時間で1年間で計算すると、1,920円×156日で、なんと299,520円のマイナスとなります。
もし、「わたし3時間で3~4回くらい小役取りこぼすわぁ~って人」や「大当たりをそろえるまでに5ゲームくらいかかる」人、「ビタ押しができずにBIG1回10枚以上損する人」など、もっと損失が増えることになります。
どうでしょうか、なんとなく思っていたマイナスの感覚よりも大きくないですか?
もちろん、目押し不要のスロットもありますが、その場合はART機で、設定1の機械割が辛いか、ART中の押し順ミスなどの損する別の要素があったりします。蛇足ですが、僕はART中の押し順ミスもちょいちょいしてました。ビタ押しはできてもおっちょこちょいのようです( ̄。 ̄;)
閉店でのロスは全損
最後は、閉店のロスです。
お気づきの人もいらっしゃるかもですが、これはAタイプのスロットにはあまり関係ありません。特に閉店後も大当たりは保証してくれるところであれば、閉店ロスはゼロです。
でも、ART機。特に出玉の上限規制がなく1ゲームあたりの純増2枚となったちょっと前のART機の場合、とてつもない損失を生むことがあります。
閉店5分前にフリーズとかね。
ちなみに僕はこの閉店ロスで何回もやらかしてます。
閉店直前にGODでアメージングレースを流したことは片手では足りません。
正宗2で1,500G以上を残して閉店したこともあります。
最悪なのが、プレミアムビンゴで、15回以上BCが連チャンしたあと、Hooahで444G乗せました。なんとか打ち切れると思った閉店30分くらい前に100Gを切ったとき、まさかの2,000G後乗せ。ぶん回しましたが、結局、1,700G以上残して閉店なんてこともありました。ちなみに、BC継続率95%だったと思います。
単純に純増2.8枚なので、あのまま駆け抜けたとしても4,762枚=95,200円の損です。
閉店で取り切れなかったときは、だいたいプラス収支が多いのでついつい見逃しがちですが、実はこれ、超が3つくらいつくほど大損です。
機械割は理論値なので、確率はかなり低いですが、いわゆる事故ったときのことも想定してパーセンテージをはじいています。逆に言うと、閉店終了の分、実際は機械割のパーセンテージは低いはずです。
もっというと、僕のように、ギリギリまで夢を追った結果、夢が叶ったけど取り切れなかった・・・なんて人はその期待値分が全損です。
だから、スロットする人は特殊な状態じゃない限り、最低でも閉店2時間前に帰りましょう。帰りたくないジャンキーな方でも、Aタイプに移動しましょう。
とはいえ、閉店ロスも1回の金額が太いので大きな損失ですが、回数自体は年間でもそう多くないでしょう。インパクトが強いためもっと多い印象ですが、MAX月20回以上通っていた運の悪い僕でも月に1回あるかないかでした。
普通の人が閉店間際まで粘り、1回あたり1万円ほど損する閉店ロスを年5回あったとすると、5万円の損失ですね。
それでも1回の額が大きいので、やっぱり損です。そしてその損失分は機械割に反映されていません。
まとめ
以上、どうだったでしょうか。
週3回3時間くらい(年間のべ1,404時間)の遊びで、平均的に設定2の台を選び、ある程度目押しができる人でも、計算してみたらけっこうな金額負けることが分かります。
ちなみに、合算すると
168,480円 + 299,520円 + 50,000円 = 518,000円
なんと50万円以上の赤字です。
もちろん、1年くらいなら大きく勝つこともあれば、もっと負けることもあるでしょう。
高設定を確実に読んだり、天井のボーダーラインしか打たなかったり、勝率を上げるための方法はありますし、勝ちきることも正直可能なのだと思います。
ただ、ここでお伝えしたかったのは、目押しができるから、パチスロ雑誌の機械割が良いからと、何も考えずに打ち続けるのは危険です。
年間、数万円だとレジャーだと割り切れますが、さすがに50万、100万の赤字だとレジャーの域を超えてますよね。
僕も馬鹿らしくなってやめました。
もしあなたがパチスロにハマっていて、なぜかお金がガンガン減っていく!って感じてらっしゃるなら、ぜひ、冷静な判断をしてみてくださいね。
追伸
馬鹿らしくなってやめました。な~んて偉そうに言ってますが、まだ禁スロして2ヶ月くらいです。(^^;)