取り戻せ、俺の金!~借金2,267万円からの挑戦~

投資やギャンブルで失敗して作った俺の金、借金2,267万円(2020年3月時点)を取り戻すまでの記録

地方銀行のフリーローンがダメな4つの理由

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俺は地方銀行から累計600万円のフリーローンを借りている。

  1. 金利8.8% 100万円
  2. 金利9.8% 500万円
  3. 毎月の返済額 合計で約8万円
  4. 完済日:2028年6月予定

とまぁ、盛大な借りっぷりである。

俺は地方の中小企業の経営者ということもあり、メインバンクの営業マンにお願いされると弱い。

とはいえ、今では「ダメなものは、ダメだ」と言い切る強さが必要だと心に刻み込んでいる。時すでにちょいと遅いが。。。

600万(現在残高:483万円)のフリーローンを抱えている俺が、皆さんにお伝えしたいことは、地方銀行のフリーローンはやめた方がいいよっていうアドバイスだ。

地方銀行のフリーローンがダメな4つの理由

カードローンに比べると、フリーローンは多少ではあるものの金利が低い。実はメリットもあるフリーローンだが、俺はおススメしない。特に地方銀行のフリーローンはデメリットが多いと感じている。

地方銀行のフリーローンがダメな理由は大きく4つある。

  1. 返済額の調整が難しい
  2. 返済しても再度借りることはできない
  3. 金融資産などの情報を握られる
  4. 総量規制の範囲外で借りすぎる

それぞれ説明しよう。

1.返済額の調整が難しい

地方銀行のフリーローン、特に店頭で申し込むタイプは、こちら主導での返済額の調整が難しい。これはフリーローンがダメな最も大きな理由である。

通常、借金の返済は繰り上げて返済した方が金利分お得だ。

金利10%の借金を背負っている場合、税引き後で年10%以上の利回りがある投資でない限り借金の繰り上げ返済の方が良い投資となる。

これを大前提としたとき、返済額の調整が難しい地方銀行のフリーローンは不利となる。

もちろん、返済額の調整や繰り上げ返済については、店頭で交渉すれば可能である。自己破産のリスクを抱えている多重債務者の俺のようなヤツが繰り上げ返済をお願いすると喜ばれるかもしれない。

しかし、借りた方が金利分得をするということは、貸した方は損をするということ。繰り上げ返済は、自分と銀行にとって利益相反なのだ。

これがネットバンクなどであれば、メールや電話などのやり取りで済むかもしれないが、地方銀行の場合、契約した支店の窓口で交渉しなければならないことが多い。生身の人間と相対すると、やはり人間弱くなるもの。

あなたがもし、フリーローンの繰り上げ返済をお考えなら、確固たる意志を持って望んでいただければと思う。

2.返済しても再度借りることはできない

これはカードローンやクレジットカードのキャッシングなどとの比較となるが、フリーローンは一度契約を結ぶと、元本を返済しても追加で借りることはできない。

もし、改めてフリーローンを借りようと考えるのなら、新しくフリーローンの契約を交わす必要がある。

これは軽い気持ちでの借金を増やさないという意味では、便利かもしれない。俺のように意志の薄弱な方にとっては、これだけ借りて毎月●万円返すぞ!っとなって逆にいいかもしれない。

ただ、「明日、3万円だけ借りたい!」っという緊急時には向かない借金である。

また、ある程度返済したとき、返済した元本分を新しいフリーローンで契約しようとしても、決済が下りるまでに時間がかかる上に、ひょっとしたら断られることもある点も注意だ。

3.金融資産などの情報を握られる

地方銀行の場合、住宅ローンやフリーローンなどのローンを組む時、給与の入金口座を貸し手の銀行に変更するよういわれるケースが多い。

これは、借り手の収入や支出の情報を得るためである。つまり、個人の金融情報を把握され、それを元に返済能力などの信用情報をつかまれているのだ。

また、銀行はその他の資産(不動産や株など)もある程度、把握している。

メインの口座を握っていることにより、資産の変動があればすぐにその情報を把握できるのだ。

ちなみに、リーマンショック後2年ほどしてウチの会社が創立以来のピンチを迎えたことがあった。その時に親父の個人の定期預金口座が凍結させられたことがある。

つまり、借りた銀行に定期預金や給与振込の普通預金口座があれば、銀行にとって何事かの時にいろいろ策がうてるのである。

さらに逆の意味でも厄介だ。

昇進や相続などで収入や資産が増えたとき、その情報が握られていると「さらに借りませんか」といった悪魔のささやきもある。なぜそんなことが言えるかって?俺がそうだったからだ。

まぁ個人で借り入れをする場合、定期預金する金があるなら取り崩すなり、借金を返済するべきだとは思う。また、臨時収入や賃金アップがあったとしても借金はしないに越したことはない。

4.総量規制の範囲外で借りすぎる

2020年3月の時点で、フリーローンは貸金業法でいう総量規制の範囲外だ。

個人の信用情報をもとに契約するので、クレジットカードや消費者金融の総量規制の対象とはならない。だから、俺も地元の中小企業の経営者という信用を元に、ガンガンお金を借りれてしまったという経緯がある。

逆に言えば、借金のないきれいな状態で銀行のフリーローンで審査を通り、入金までの間に消費者金融からお金を借りれば、総量規制(年収の3分の1)を超えてお金を借りることができてしまう。

年収の倍以上の借金のある俺が言うのもなんだが、借金は返せる範囲で借りよう。そういう意味で、フリーローンは別口でお金を借りれてしまう分、厄介なのだ。

まとめ

ここまで地方銀行のフリーローンがダメな理由を4つ述べてきたが、良い面もある。

毎月決まった額を返済し、元本を返済しても新たにお金を借りることができないのは、俺のように欲望に負けて返済即借り入れする人にはちょうど良いのかもしれない。

また、同じタイミングで同じ銀行から借りる場合、カードローンよりもフリーローンの方が金利が低いところも良い点だろう。

うまく利用できれば、毒も薬となる。

あなたにとって、本記事が薬となることを願う。

追伸

俺の場合、しっかり返済していくことがメインバンクの信用につながるので、繰り上げ返済はできないかなって思います。あなたは繰り上げ返済できるなら強固な意志をもって望んでくださいね。