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2011.3.11東日本大震災、今の俺たちにできること。

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東日本大震災から9年が経過した。

まずは、東日本大震災とその後の処理などでお亡くなりになった方々に心からご冥福をお祈りする。

また、被災地では9年が経過してなお、困難な生活を強いられている方々もいることを忘れてはならない。

災害大国とも呼ばれる日本にいる俺たちは、東日本大震災以外の地震・台風・ゲリラ豪雨・火山の噴火など、様々な危険と隣り合わせである。本来なら、全国で他の災害で被害を被った方もいらっしゃるなか、3.11のみをことさらに騒ぎ立てるのは少し違うのかも知れない。

それでも、当時の俺なりの思いを風化させないためにも、東日本大震災を語ることをお許しいただきたい。

本日は、令和初の3月11日を迎えるにあたり、改めて今の俺たちにできることを考えてみようと思う。

震災時の俺

2011年3月11日14時46分。

西日本の地方都市に住んでいる俺は、大きな被害があったとの情報を知ったのは営業先からの帰りだった。

たまたま会社の前でバッタリと会ったウチのお客さんから、「東北がえらいこと(大変なこと)になっている」っと言われ、「そういえば東北の方で大きな地震があったようですね」くらいの呑気な会話をしていた記憶がある。

それから会社に戻ると、普段消されているテレビがついていて、津波被害の映像が流れていた。

その光景に愕然とするとともに、どこかしらフィクションの世界のように感じていた。こんな状態になったのは、2001年の9月11日にあったアメリカの同時多発テロのワールドトレードセンターに激突した旅客機をテレビで見て以来だった。

その後の行動

いくつかの業界団体やボランティア団体などに属していた俺は、被災地への現地ボランティア(炊き出しや戸内の掃除など)や物資(俺はスコップやバケツや紙おむつなどを送った)の支援、その後の復興状況の視察にと毎年のように東北を訪れる機会があった。

俺が住んでいる地域は地震が少なく、当日はもちろん余震やまして津波の恐怖などは計り知ることはできない。それでも、現地の方の話をお伺いするとやはり胸が締め付けられる。

昨年の12月も石巻に訪れる機会があった。

石巻の復興の状況

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12月の石巻では、寒空の中、震災の語り部さんと2時間ほど沿岸部の被災地を歩いた。

2012年にも石巻を訪れたことがあったが、がれきや廃墟などはだいぶ整理されていたが、未だに残っているところもあった。

津波に流された地域の一角で市営のパークゴルフを新しく作られていた。哀しみの地という負の連鎖を断ち切り、平日にもかかわらず高齢者を中心にレクリエーションを楽しむ方々をみるのは感慨深いものがあった。

逆に復興を祈念しての国立公園の整備では、東京五輪の影響でストップしているという話も聞いた。平和の祭典の陰には、忸怩(じくじ)たる思いを抱えている方もいるのだと知った。

震災や津波の発災時には助かった方も、がれきや車などにはさまれ、道がないために救助にも行けず、衰弱死した方やガソリンなどに引火して焼死された方もいたという話には胸が詰まった。

改めて、3.11の悲惨さを思い知らされる視察だった。

今、俺たちにできること

まずは、被災に遭われた方や東北に心を寄せることだと思う。

忘れないこと。

語り継ぐこと。

そして、哀しみを乗り越えて、次の災害への教訓を一つでも学び取り備えることだと思う。

次の大震災に備える

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この看板は「がんばろう!石巻の会」制作のもので、被災沿岸部に誰でも見ることができるように掲示されている。

この看板の左上のところを見ていただきたい。

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約千年前にも東北地方で大きな震災(869年貞観地震)があったようだが、その9年後に関東で大きな震災(878年関東地方の地震)が起こっている。またさらに9年後、南海トラフ由来の大震災(887年仁和地震)が起こっている。

2011年の9年後は2020年。今年だ。

千年前の事例がそのまま今日の災害につながるかと言えば、根拠は薄い。

やはり他人事ではなく、今何ができるかを考えることだろう。

津波の警報が出たら迷わずに逃げろ

語り部さんの話では、津波の警報が出てから実際に津波が来るまで40分以上あったようだ。

しかし、当時は津波がどれほど危険か知られておらず、津波警報への対応にも慣れていないせいで、初動がかなり遅かったらしい。車で逃げて、大渋滞につかまり、そのまま流されてしまった人も多かったとのこと。

語り部さんは、「津波警報が出たらとにかく高台に逃げてほしい」と話していた。

3.11を知っている俺たちは、いとも簡単に当時のパニックに意見することができてしまう。だが、実際に同じことが起こったとき、俺は家の中にある貴重品や車などを置いて逃げようとするかは疑わしい。

また、これから起こるかも知れない大震災が、3.11と全く同じ状況なのかは保証されていない。状況に応じて冷静な判断をしなければならない。

昨今の新型コロナウイルスに関するデマなどをみていても、状況に応じた冷静な判断は難しいと感じている。

だからこそ、有事への備えを平時から考えておく必要があるのだろう。

Yahoo!検索での寄付

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3.11を思うとき、今すぐできることがある。

それはYahoo!で「3.11」と検索することだ。

Yahoo!JAPANは、Yahoo!の検索窓に「3.11」と検索することで、1人あたり10円の寄付をすると発表した。ぜひ、あなたもYahoo!から「3.11」と検索してみてほしい。

www.yahoo.co.jp

俺もさっそく検索して寄付を済ませておいた。

些細な行動かも知れないが、遠い地から東北に思いを馳せる機会にしていてほしい。

また、東北、特に被災の大きかった地域にお住まいの方は、こういう取り組みがあることで全ての人が震災を忘れ去っていない、また思いを寄せているとお感じいただければ嬉しい。もちろん、ご自分で「3.11」と検索して寄付することもできる。

まとめ

この記事では、12月の語り部さんの話をもとに、今、俺たちにできることを書かせていただいた。

知ること、語り継ぐこと、学び備えること。

繰り返しになって恐縮だが、今日を機会に、被災地に心を寄せるとともに、地震に限らず身の回りの災害への備えについて考えるきっかけとなれば幸いだ。

被災を受けた全ての方が、1日でも早く、心から安心して暮らせるようになることをお祈りして、まとめとしたい。